読むとGPAが上がるブログ(仮)

GPA芸人が気の赴くままに何かを書くブログ

キー配列を変えるお話(続)

はじめに

どうも. GPA芸人です. もう更新することはないかもと思っていた当ブログですが,まさかの1年3ヶ月ぶりの更新となります. 一応 前の記事 の続き?というか続報というか,になるかと思います.

なぜブログを更新することにしたかと言うと……

REALFORCE R3 発売!!!!!!!!

皆さんが待ちわびていた,あのREALFORCEの新機種が出ます!!

pc.watch.impress.co.jp

私も静電容量無接点式のキーボードはHHKBとREALFORCEを使ったことがあるわけですが,現在はREALFORCEを使っています. というより,荷重30gに慣れてしまって,もう45gのキーボードが重すぎて押せません. 意味の分からないことを言ってると思われるかもしれませんが,30g愛好家の方ならこの感覚が分かるかと思います. HHKBは30gモデルがない気がするので,実質REALFORCEしか選択肢がないです.

キー配列を変えるお話の続き

実は,前の記事 を書いていたときとは作業環境が大幅に変わりました. 特に重要なのは,使うエディタをJetBrainsのIDEからVimに変えたところです. メインで使うOSをWindowsからUbuntuに変更した際にエディタをVimに移行したわけですが(ちょうどVimの練習を始めた時期だった),これが前回のキー配列変更と大幅に相性が悪かったのです. つまり,各キーに役割が割り当てられているVimは,キー配列を変更すると全ての機能を発動させる位置が移動し,現実的に使うのが難しくなっていたのです.

もちろん移行した状態で練習をすればいいわけですが,これではサーバー等の別の環境でVimを扱うことが事実上不可能になります. さらに,キー配列はアルファベットの出現頻度を基に決定したものなので,Vimの機能の使う頻度が考慮されません. 従って,当初はvimrcに大量のマッピングを定義して,QWERTY配列のときと同様の操作感でVimを使えるようにしました. しかし,これではメンテナンスが面倒だし,その他自分でマッピングを定義する際などに不都合・面倒が生じていました.

1年以上キー配列を変えた感想

その他,1年以上使って感じた,前の記事で書いた「問題点」への感想は以下の通りです.

他の環境での作業が厳しい

定期的にQWERTYに触っていればキー配列バイリンガルになるので大丈夫でした. 私はインターンで使うマシン(ノートPC・付属のキーボードを使っている)が普通にQWERTYなのですが,そちらは普通に使えています. 私の感覚では,手がキーボード依存で配列を覚えていて,手首をキーボード前に接地すると手がその配列にあったモードになる,という感じです.

習得するまでのタイピング速度が大変なことになる

標題の通りです. 慣れれば特に問題ないです.

QWERTY配列でのタイピング速度が落ちる

標題の通りです. ただ使う頻度と速度に相関があるので,ある程度日常的に使うために速くないと困る,という場合にはそれ相応に速くなるので問題ないです.

ショートカットキーがやばい

標題の通りです. Vimの件と同様ですね.

ゲームがやばい

相変わらずやばいです. 私はゲーム用にWindows機をキープしていますが,Windows機は配列を変えたままなので,この問題に直面します. 実際キーコンフィグがないWASD移動ゲームとかをやる際は,移動が不可能になるのでわざわざレジストリをバックアップしている元々のものに書き換えてやっています. 恐らくWindows11にした段階でキーマップはQWERTYに戻すと思います.

ちなみに仕組みはよく分からないのですが,確かSkyrimをプレイした際は元のQWERTY配列でゲームができました(元のWASDで移動ができた).

キー配列変更(改)

以上の理由から,Ubuntu移行と同時に,アルファベット・数字部分はQWERTYをそのまま使うことにしました. ついでにそれ以外の部分の割り当ても見直しました. 現状のキーマップは以下のようになっています.

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(スペース以外の空白部分は,何に割り当てるか現在考えているところです)

主な変更点は以下の通りです.

US配列をJIS配列にした

USにする設定が面倒だった(やり方を調べてない)ためです. 無変換・変換などのキーを使える状態のままUS配列に変更できることが判明したら多分USにします.

Ctrlのワンショットモディファイアを増やした

無変換・変換キーを両方ともにCtrlとして使えるようにしました. 左右対称な形でCtrlを配置することで,左右どちら側のキーをCtrlで修飾する場合も押しやすくなりました. Shiftも(長いスペースキーに割り当てているので)左右の手で押せることから,これの拡張と考えられます. 今回の変更で最も気に入っている部分です.

なお,単押しに対する割り当てですが,Vimmerなので,無変換をEscに,変換をEnterに割り当てています. よくEscが遠くて押しにくいのでCtrl-[を使おう!とか書いてる記事を見ますが,Escを使う機会の多さに対してCtrl-[はあまりにも押しにくすぎると私は思います. この変更は全Vimmerにオススメします.

BackSpace・Deleteを移動した

BackSpaceをEnterキーに,Deleteを左Ctrlキーに,それぞれ移動しました. EnterもCtrlも親指部分に移動したため元の位置では使わないので,対称な位置にあって元の場所よりは押しやすいこれらの場所に割り当てました. 私はDeleteも普通に使うので対称性を意識してこの配置にしましたが,Delete使わない派の方は他の適当な場所にBackSpaceを割り当ててもいいかもしれません. いずれにせよ,BackSpaceはまあまあ使う割にゴミみたいな位置に左遷されているので,少しマシな場所に置いてあげるといいと思います. 絶対にtypoしないなら必要ないでしょうが.

ちなみにIME-ON・OFFと上下を入れ替えるかどうかは今でも悩んでます.

Qと同時押しで矢印になるようにした

下で紹介する xkeysnail導入記事 に書いてあったものです. ほとんど使わないアルファベットQのキーを修飾キーとして,Vimライクに

  • Q+h:←
  • Q+j:↓
  • Q+k:↑
  • Q+l:→

とします. ワンショットモディファイアとして,単押しした場合は普通にQが出るようにします.

この記事を読んだときに感銘を受け,そのまま使わせてもらいました. めちゃくちゃ便利でとても気に入っています. Vimmerじゃないと非直感的かもしれませんが,オススメです.

キー配列変更のやり方(Linux

私はUbuntu 20.04 LTSを使っていますが,xkeysnailというツールを使っています. インストールは こちらの記事 の通りやったらできました. 多分sudoが必要です.

まとめ

まだまだ改良の余地があると思われますが,とりあえず現段階でのキー配列を紹介しました.

REALFORCE R3はキーマップを自由に変えられるらしいので,少なくとも前の記事で紹介したアルファベット部分の変更は間違いなくこの機能で楽にできるようになると思います. 皆さんも是非買いましょう.